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更新日:2018323

家棟川・童子川・中ノ池川にビワマスを戻すプロジェクト

地域 滋賀県野洲市
実施主催 家棟川・童子川・中ノ池川にビワマスを戻すプロジェクト (構成団体:NPO法人家棟川流域観光船、滋賀県、野洲市、地元自治会、地元環境活動団体、TOTO株式会社)
分野 環境保全/優良地域活性化施策

概要

 琵琶湖から遡上するビワマスが遡上、産卵、繁殖できる河川環境を整えようと、市民・市民団体・専門家・行政が協働で取り組んでいる。新聞やテレビ等の報道でも紹介され、市民の関心も高く、地域の活性化につなげている。

内容

【取組に至る背景・目的】

 野洲市の環境基本計画において、琵琶湖の固有種であるビワマスを自然環境のシンボルと位置付けている。 これにより市内を流れる川や湖の環境保全を図り、ビワマスが行き交う川となるよう、地元住民や市民団体、事業所、行政の協働で取り組むプロジェクトを展開している。


       


【取組の具体的内容】

 ビワマスが産卵できる環境を整えるため、産卵床の造成を行っている。また遡上する河川の途中には高さ3.2mの落差工があり、上流への遡上を阻害していることから、これを解消するための魚道を設置している。そして、産卵および稚魚の確認調査、違法採補に対する啓発や監視も行っている。


【施策の開始前に想定した効果、数値目標など】

 産卵床の造成によりビワマスの産卵行為を確認し稚魚を発見することや、高低差3.2mの落差工に魚道を設置し上流での生息を確認すること。またこうした活動を通じて、自然環境を再生し、ひいては生き物を育む豊かな自然環境がつくられること。


【現在までの実績・成果】

 平成27年8月に「家棟川・童子川・中ノ池川にビワマスを戻すプロジェクト」を結成し、市民、企業、専門家、滋賀県や野洲市の行政機関が協働で取り組んでいる。平成27年10月には産卵床の造成により、ビワマスの産卵行為を確認し水中動画の撮影にも成功した。そして平成28年3月には稚魚調査を行い、3尾の稚魚を発見することができた。平成28年10月には、産卵床造成を引き続き行ったほか、高低差3.2mの落差工が上流への遡上を阻害していることから、市民や行政職員自らにより魚道の設置を行った。残念ながら上流への遡上は確認できなかったが、平成29年3月の稚魚調査では21尾もの稚魚を発見するに至った。また、違法採補に対する監視や啓発を行うことにより、近隣住民の関心も高まっている。
 こうした取り組みに関連した賞として、「しが生物多様性大賞(平成25年度:滋賀県・滋賀経済同友会)」、「水環境文化賞(平成26年度:日本水環境学会)」、「淡海のつなぐ、ひらく、みらい賞(平成28年度:公益社団法人淡海文化振興財団)」、「淡海の川づくりフォーラム準グランプリ(平成29年度:滋賀県知事賞)」、「地域環境保全功労者表彰(平成29年度:環境大臣表彰)」と数多くの受賞歴がある。


【導入・実施にあたり工夫した点や苦労した点とその対処法・解決策など】

 このプロジェクトは市民だけで進めていけるものではなく、特に魚道設置に関しては河川管理者の許可が必要であることから、市民・県(土木部局や環境部局)・市と十分連携を図り、またビワマスの専門家にも助言をいただきながら取り組んでいる。


【今後の課題と展開】

 ビワマスが魚道を利用し、上流部においても生息していることを確認したい。また取り組みが多くの市民に認知され、広がりを期待するところである。そして、ビワマスが遡上、繁殖できる環境を保全していくことを通して、自然環境を再生し、ひいては生き物を育む豊かな自然環境がつくられることが目指すべきところである。


【事業期間】

平成27年度から


【事業予算】

総事業費:1600千円
財源内訳:TOTO水環境基金(1000千円)、一般財源(600千円)


【団体情報】

人 口:50,976人
標準財政規模:12,707百万円
担当部課名:環境経済部 環境課

出典

リンク(URL)等

リノベーション情報

問合せ先

滋賀県 野洲市 環境経済部 環境課
住所:〒520-2395 滋賀県野洲市小篠原2100番地1
電話:077-587-6003